輸入ビジネスをしていると、商品だけが日本の港に先に到着し、
通関に要する書類がなかなか届かないというケースが出てきます。
例えば、あなたの貨物がアジアからの輸入品だったとしますね。
いまは船もよくなっていますから、貨物も直ぐに到着します。
しかし、通関の手続きに要するB/L等の書類が、
メーカーからまだ届かないということがよくおきます。
すると貨物は港に着いたものの、B/Lがないので商品を
引き取ることができないという事が起きるのです。
B/Lの原本が手元になくては、あなたは商品を引き取ることができません。
B/Lは商品引換券のようなものですから、あなたの手元に原本がなければ、
輸送されてきた商品を引き取ることができないのです。
港に貨物を無料で置いておけるフリータイムの日数も決まっているので、
その期間が過ぎると、港の倉庫に超過料金を支払わなくてはなりません。
さらに、納期が遅れてしますと、品物を引き取って期日までに納品しなければ、
お客様への信頼も失ってしまいかねません。
輸入品を早期に引き取る秘密の方法とは?
そんなときに、こんな最悪の事態を防ぐ方法があります。
それが「サレンダー」という手法です。
「サレンダー」とは、簡単に言うと、B/Lなしで貨物を引き取ることができる方法のことです。
えーっ!本当にそんなことができるの?
と、あなたは疑問に思うかもしれませんね。
原則は、B/Lの原本が必要となります。
しかし現実的には、B/Lが届かないケースの方が多いのです。
ですからこれは、正式な方法ではないのですが、現場では日常的に行われているんですね。
これは、俗に言う「B/Lの元地回収」というものです。
もともと、B/Lは船会社がメーカーに発行する書類です。
メーカーが貨物の船積みをすると、船会社が貨物を引き受けた証明書として
メーカーにB/Lの原本を手渡します。
その原本がメーカーからあなたに送られてきて、
あなたは日本で商品引換券のB/Lで貨物を受け取ることができる
という仕組みになっています。
船会社が発行したB/Lは、最終的に船会社に戻るわけです。
しかし、サレンダーは、B/Lの原本を船会社が輸出者に渡しません。
原本を渡さずに、コピーだけ渡します。
そのコピーには「サレンダー」という判が押されています。
つまり最初から輸出地でB/Lの原本を回収してしまうのです。
サレンダーは、船積み時点で全額を送金してしまえば、
どのメーカーでもだいたい対応してくれます。
メーカーに「サレンダーで行きましょう」とお願いすればいいだけです。
正式なやり方ではないが、アジア等の近隣の国から輸入する場合は、
サレンダーで輸入できることを覚えておくといいでしょう。
いかがでしたでしょうか?
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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