時には「韓信の股くぐり」を使え

あなたは、「韓信の股くぐり」という言葉を聞いたことがおありだろうか?

 

韓信とは、中国の秦の時代の末期から前漢初期にかけて、その名をはせた武将である。

 

彼は劉邦の元で数々の戦いに勝利し、劉邦の覇権を決定付けたことで、その名を知られている。

張良・蕭何と共に劉邦配下の三傑の1人で世界軍事史上の有数の名将としても後世にその名を残す人物である。

 

その彼には、こんな逸話があるのだ。

 

ある日のこと、彼は町の無頼の青年に

「お前は背が高く、いつも剣をさしてはいるが、実際には剣も抜けない臆病者に違いない。

臆病ものでないのならその剣で俺を刺してみろ。出来なければ俺の股をくぐれ」

と挑発されたのである。

 

韓信は黙って青年の股をくぐり、周囲の者は韓信を大いに笑ったと伝えられている。

 

これを俗に「韓信の股くぐり」と言う。

 

大いに笑われた韓信であったが、

「恥は一時、志は一生。ここでこいつを切り殺しても何の得もない。

それどころか仇持ちになってしまうだけだ」

と冷静に判断したのである。

大志ある者は目前の小事には忍耐して争わないというたとえで使われる。

 

交渉事では、あまりに自分の立場や面子に固執するあまり、

結果的に利益を失ってしまうことが多いのである。

 

自分の立場や面子と利害は明確に分け冷静に進めていくことが重要である。

 

お互いの立場の論戦では、ボロ負けしていいのだ。

 

あなたに必要なものは、自分の本来得たい結果のはずである。

そのためには、立場や面子にこだわってはいけない。

 

相手の立場や面子をを立てて気持ちよくさせながら利害の部分で勝てばいいのである。

 

なにもあなたは全面的に勝つ必要は、ないのだ。

 

覚えていてほしい。

 

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