言葉の意味に、心(目)を添えて話す・・・・

一つのフレーズを、その瞬間、その瞬間、
参加者お一人、お一人の目をしっかりみながら、
愛をこめてメッセージというプレゼントする気持ちで、
お話ししたとしたらどうでしょう?

 

熱き情熱を目にこめて、お一人お一人に、届けていくのです。

これが、パブリックスピーキングのコツです。

 

「一生に一度の貴重な出会い」を表す有名な言葉に「一期一会」がありますね。

あの千利休の言葉です。

 

「あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。
だから、この一瞬をいとおしく思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう。」

という茶道の心得を表し、

「もう二度と出会えないかもしれない」

という思いを持って人に誠意を持って接することを説いた言葉です。

 

 

素敵ですよね。

そんなふうに、人と接することができたとすれば、素敵な人生ではないですか?

 

 

人は、明日は必ず来るものだと信じて生きています。

もし、一期一会の気持ちで人に接していたとしたら、
あなたが明日、この世から消えてなくなったとしても、
あなたは人々の記憶の中に深く深く刻み込まれるのでは、ないでしょうか?

 

死生観をもって、今を一生懸命生きる!

今、目の前のあなたにだけ集中して心を注ぐ・・・

仮に私に明日は、ないとしても・・・

私は、そんな気持ちで、今、向かい合っている聴衆だけに集中します・・

もし一瞬の出会いを永遠に変えることができたら、どんなに素敵な事だとは思いませんか?

 

 

今日は、どんなにたくさんの人の前で話しをしても、
一人一人の心に深く刻み込まれる話し方のコツについて考えてみましょう。

 

 

いきなり結論です。

 

それは、話の内容はもちろんですが、それ以上に重要なものは「目」なのです。

人はどんな人であっても、自分だけを見て話をして欲しいと考えているのです。

 

ですから、自分のことを見て話してくれない話は、自分のための話と感じないものなのです。

これは、1対1の場合ももちろん同じです。

対面して話をしている相手が、きょろきょろとあなた以外に
せわしなく視線を動かされた場合を考えればわかるでしょう。

 

いい気分は、しないでしょう。
そろそろ本題にはいりましょうか。
深く心に残る話し方のコツです。

 

それは、来てくださっている方々一人一人の目をきちんと見て話していくことなのです。

会場の中の一人一人とアイコンタクトをとるということです。

 

パブリックスピーキングの際、私は可能な限り、
たとえどんなに大勢の方がいらっしゃっても、
一人一人の方の目に、自分の目をしっかりみつめるようにしています。

相手が、自分をみていると感じ取れるまでね。

大体時間にすると、7秒位でしょうか。

正確には、計ったことはありませんが……..

 

実際やってみるとわかるのですが7秒って長いですよ。

一つのフレーズを最初から最後まで全部言い切ると、
だいた5秒から7秒なのです。

 

もちろん、1つのフレーズが長いものと短いものでは、おのずと違いますが。

つまり一つのフレーズを、その瞬間は、その人のためだけに話すというイメージです。

 

すると何が、起きるのか?

相手は、
「あっ目があった・・」どころの騒ぎではなく、
「私からじ~~っと見つめられた」、
「自分だけに話しかけられた」
心の中で、そんな気がするのでしょうね、きっと。

 

私に対して言ってるんだ、この話!って思っていただけるのです。

この雰囲気がとっても重要なのです。

逆に、どこか、目線が上の遠いところを見ている状態で
まるで会場に対して話しているような感じの話し方。

 

大学の授業のようなルーティンワークのような話し方。

自分には、関係ないようでさみしいですよね。

たとえどんなに良い話でも響かないですよね。

 

 

繰り返します。

一つのフレーズを、その瞬間、その瞬間、お一人、お一人の目をしっかりみながら、
愛をこめてメッセージというプレゼントする気持ちで、お話ししたとしたらどうでしょう?

 

聞いてくださっている方々も、自分に向かってお話してくれた、自分のための話なんだ!
ってすっと受け入れられるものです。

 

結果、たとえその話の内容を忘れてしまったとしても、
あの人の話は思いがこもっていた、そして、印象深い人だった、となります。

 

もちろん、気持ちをこめないと、一人一人と目を合わせて、1フレーズ、
1フレーズ話すことなど到底できません。

熱き情熱を目にこめて、お一人お一人に、届けていくのです。

でも、現実にそんなことができるの?ってあなたは、思われましたか。

 

やってみましょうか?

たとえば会場に100名がいたとしましょう。、

一人平均して6秒としましょう。

6秒で1フレーズですから、1分間に、10名の目を、しっかり見ることができますね!

 

30分あれば、どうですか?

10名X30分=300名・・!

なんと、たった30分の間に6秒もの間3回も
同じ方に目を合わすことができるのです。

私の講演時間は、大体90分ですから全部で9回になるのです。

 

これってすごくないですか?

これが3時間、4時間、一日中、さらに何日もずっと
となれば何度になるのでしょうか。

お一人お一人と、何度も何度も、さながら視線のハグです・・!

 

こういった交流を繰り返しながら話を進めていくと、
講演やセミナーが終わったころには、私の目にも、
お一人お一人の顔がしっかり焼きつくのです

 

お一人お一人の顔が私の目に焼き付いたとき、
私の話もみなさんに深くしみこんでいるのです・・!

 

言葉の意味に、心(目)を添えて話す。

これが、パブリックスピーキングのコツです。

あなたは、どう思われますか?

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

 

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