外国人との交渉、ドキドキしますよね。

外国人との付き合い方にはコツがあります。
それは、相手の文化、習慣、もちろん宗教等、
相手のバックグラウンドを理解するということです。

やはり我々日本人と外国の人は違う価値観で生きています。
ですから我々の感覚、価値観を押し付けることなく、
そういうものなんだ、ということを理解して話を進めていくことが大切になります。

それに賛同できなくてもいいんです。

そういう事実があるんだということを認識して付き合っていくのです。

 

フランス人との交渉はどうあるべきなのか!?

私も今まで数々の商談をこなしてきました。
そして、手強いなぁと思った人々がいます。

それがフランス人です(笑)
実は、フランス人は取引相手として一番苦手としていたんです。

まず、なんといっても自分たちが世界の中心だと思っていますからね(笑)

もちろん、いいところもたくさんあります。
ですが、フランス人は全般的にとてもタフです。
そして、比較的自分中心。という面が多いんですね。

こんなことがありました。
フランス人と約束をしてわざわざ会社まで行ったんですね。
そしたら、私と約束をしていた社長がいないんですよ。

「え、社長はどうしたの?」と社員に聞くと

「社長は重要な商談があってでかけた。」というんですね。

え、そんなことあるんですか?と思いました。
私の方が先に約束してたんです。

これは日本人的感覚からするとあり得ないことなんですが、
フランス人には関係ありません。

あとからできた約束でも自分にとってそちらの方が
重要だと思えばそちらを優先し、約束を反故にしてしまいます。

そんな悪いイメージばかりを持ち続けていたんですが、
ある事件をきっかけに見直したんです。

実はとても礼儀正しいんです。

街のどこへ行っても、必ずあいさつから始まるんです。
これを知ってからイメージが変わりました。

私たちがきちんと挨拶をして相対すれば、
とても組しやすいし、素晴らしい国だなと思います

 

ドイツ人との交渉はどうすればいいのか!?

ドイツ人は私にとって非常にやりやすい相手です。
まず、論理的です。そして日本人と同じように勤勉でまじめな性格。
ゲルマン系の特徴といえるかもしれません。

すごく交渉がしやすいです。
ただ、気を付けなければならないのはドイツは
マイスターの国ですので職人気質です。
ですから、頑固なまでに仕事に固執します。

こちらの要望でここを変えてくれ、こうしてくれというオーダーについて
いや、できない。といわれる時があります。

私の会社はね、この方法で300年やっているんだ。
今更、変えられないよ。といわれることもあります。

伝統を重んじ仕事に誇りを持ち、頑固なところがあるのがドイツ人です。

トルコ人との交渉はどうあるべきなのか!?

トルコ人は非常に親日だと言われています。
私も以前トルコに行く機会があり、行ってびっくりしました。

そして、面白い統計があります。

トルコ人に対して無差別に日本が好きですか?嫌いですか?
という質問をしたんです。

そしたら、なんと10人中9人、つまり90%が日本人は信頼できる、
尊敬できる、好きだと答えているんですね。
ですから、そういった意味ですごくやりやすい相手といえるでしょう。

そして、イスラム国家の中でも経済が非常に発展していますから
これからもしもあなたが縁があるのであればトルコ、
組みやすい相手だと思います。

しかも、日本語が第二外国語になっていますから
もしかしたら、日本語だけで交渉できる日が来るかもしれませんね。

 

香港人との交渉はどうあるべきか!?

香港人、一般的に香港は中国に返還されたので日本人や
諸外国人にとっては中国も香港も一緒だという感覚がありますね。

でも、香港に行ったことがある人はわかるとは思いますが
明らかに本土の人々とは違うんですね。
香港の人々も本土の人、という言い方をします。

香港人はどういう特質があるのかと言いますと
香港は感覚としてはいまだにイギリスなんですね。

ですから、イギリスに留学する人も多い、
そして優秀な人間はアメリカにも留学しています。

ですから、どちらかといえばイングリッシュスタイル、
アメリカンスタイルなんですね。

そういった意味では非常に理屈がわかっている、道理が通る、
という面では比較的やりやすい相手と言えますね。

ただ、アメリカ流の多少強引なところもあるので
その辺が日本人にとってはちょっと手強い相手、
といえるかもしれません。

ただ、何度も言いますがもともとイギリスの文化が
入っていますので紳士的な部分も持ち合わせていて
私自身は相手として与しやすいという風に考えています。

イタリア人との交渉の仕方は!?

イタリア人、この人たちはいいですよねぇ(笑)私は好きです。
何と言っても人生を謳歌している感じがします。

一番は人生を楽しむこと。そして時間があれば仕事をしよう。
という感じですから仕事の上では非常にやりづらいです(笑)

納期が守れない、言ったこともあまり守らない。
そういうところがあります。

特に我々日本人はせっかちですし、まじめですから
非常に不安定に見えるかもしれません。

だけど、美的センスは最高です。
日本人の十倍くらいの色を見分けられるそうです。

日本人が500色見分けるとすればイタリア人は5000色です。
そのくらい美的センスが優れています。

個人的に仲良くなるには最高の人々です。
ただ、仕事の時は、特に納期に関しては注意しましょう。

 

スペイン人との交渉はどうあるべきなのか!?

スペイン人は基本的にラテン系ですね。
ですから、イタリア人とすごく近いものがあります。

まず、人生を謳歌する。おいしいものを食べる。
これが人生においてもっとも優先されるものです。

ですから、仕事は二の次、三の次という感じがあります。
イタリア人ほどではないんですけどね。

もしあなたがスペイン人と取引するのであれば
そこらをちょっと加味すれば
ものすごく取引しやすい相手です。

インド人との交渉はとの交渉はどうあるべきなのか!?

インド人。
この人たちは簡単に言いますと
日本でいう昭和30年代くらいの感覚で
非常にゆったりとした世界で生きています。

ですから、例えば我々が思うようにビジネスファーストではない。
そして、時間感覚も迅速、素早い返事というのが1週間くらいだったりします(笑)

非常にゆったりしています。
これをご覧の方で私と同じ生まれくらいの方が
いらっしゃるとすれば昭和30年代の雰囲気、
何となくお分かりになるかと思います。

あの時は時代がゆっくり動いていましたね。

ですから、そういう時代に生きている人々
だということを認識してお付き合いをしていく。

あまり急がせない。急がない。
そして、ある程度彼らのペースに合わせていく。

こういった寛大な気持ちが必要になります。

オーストラリア人との交渉の秘訣とは!?

オーストラリアといいますと牛肉とか羊など
畜産のイメージがあるかもしれませんね。
私もそういうイメージでした。

でも、ある時東京の国際見本市で知り合った
メーカーと取引するようになりました。

オーストラリア人は非常にやさしい人たちなんですね。

ですから、取引自体はとてもやりやすいです。

初めての方でもオーストラリアやニュージーランド、
このあたりの地域はやりやすいと思います。

 

アメリカ人との交渉はどうしたらうまくいくのか!?

ここまでいろいろな国の人々についてお話ししましたね。
なんでアメリカ人が出てこなかったのか?とお思いの方も
いらっしゃると思います。

アメリカ人、ざっくばらんにいいましょう。

やりづらいです(笑)

なぜか?

アメリカってご存知の通り北米だけで数億人いますね。
ですので、アメリカだけが「世界」なんです。

野球でアメリカ1を決めるのにワールドシリーズっていうじゃないですか。
まさにあれがアメリカ人の感覚です。

もともとアメリカは州が国ですからそれが集まって合衆国になった。
ですから、世界はアメリカだけだと思っているんです。

そういうことで、とてもやりづらい。

例えば我々がアメリカに行って、アメリカの展示会に行くとします。

そうすると、日本に売ろうなんてまるで考えてませんから、
ほしかったら買え、みたいな雰囲気があります(笑)

もし、あなたが小売店でいろいろな商品を集めて
販売したいというなら別でしょうし、
アメリカの商品を扱うショップなら別だと思います。

しかし、独占販売権者という形でアメリカの商品を
日本に伝えて行きたいと考えているなら
ちょっと難しいかもしれません。

もちろん無理ではないですよ?
ただ、最初にやるにはちょっと手強い相手かなと思います。

オランダ人との交渉はどうあるべきなのか?

オランダ人、あなたはどういうイメージをお持ちですか?

オランダ人って実は江戸時代、鎖国期に唯一
日本に来ることが許されたヨーロッパ人なんです。

ですから、日本との関係はすごく古いんです。
そして、あそこの国は元々貿易立国です。

ですから、政府のお金で日本の展示会に出展する、
来日する、なんてことも非常に多いんです。

ですから、日本人との密着度は高いです。

そして、ゲルマン系の緻密さ、まじめさを持っていますから
私としてはすごくやりやすい相手だなと感じます。

実際オランダのメーカーとも数社、
3社ほどずっと長い取引をしていました。

そういう意味ではあなたが組みやすい相手の一つだと
言えるでしょう。

オススメです。

 

ブラジル人との交渉はどうすればいいのか!?

ブラジルといえば何と言っても思い出されるのはサッカーですよね。

情熱の国、やっぱりラテン系の国ですので
スペイン人やイタリア人と同じように非常にアバウトな
感じがあることが多いんですよね(笑)

ただ、ブラジルは日本人の移民も非常に多くて
雑多な人種が集まっているんですね。

そういった意味で人種差別もなく、我々日本人も
スッと入っていきやすいというのが特徴です。

ただ、問題は冒頭に言いましたようにいい加減と
言いますか、ルーズだと言いますか、もしかしたら
我々が几帳面すぎるのかもしれませんが、そういった
アバウトな面が我々にとって障害になることが多いです。

ですから、その面だけを気を付けてお付き合いを
すれば非常にやりやすい相手ですね。

フィリピン人との交渉はどうあるべきなのか?

フィリピン人との交渉、フィリピンは長い間
スペインに統治されていた国なんですね。

ですから、スペインのラテン系の雰囲気をそのまま
受け継いでいる国といえますね。

スペイン人といえばおおらかでちょっとテキトウな面もある国民性でしたね。
ですから、フィリピン人の中にもそういった感じがあります。

そして、フィリピン人にはもう一つの特徴があります。
フィリピン人気質をあらわす4つのFというものです。

まず、1つ目のF。
family、非常に家族を大事にするという文化があるんですね。
親子、兄弟、すごく仲がいい、大事にし合っています。
むしろ、伴侶よりも親兄弟が大事という部分も持ち合わせます。

2つ目のFです。
face,これはメンツという意味です。
非常にメンツを重んじます。
自分のメンツはもちろん、相手のメンツも重んじます。

相手から何か誘われたらYESという返事をします。
これは日本人にもありますよね。
これは行く、というYESではなく相手のメンツを重んじた
YESなんですね。
だから、実際にはそれを実行しない、ということもあります。

そして、3つ目のFはfaith。信仰という意味です。
フィリピンは敬虔なクリスチャンの国ですね。
これもスペインの流れだと思います。
非常に宗教心があつい、ということが言えます。

そして最後のFはfestivalです。
お祭り好きということですね。
非常にお祭り好きではしゃぐことが大好きな国民です。

 

いかがでしたでしょうか?

参考にしてくださいね

 

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