輸入ビジネスも、行きつくところは物販です。
最終的には、商品が売れなければ継続的なビジネスにはなりません。
売れる商品と相手をいかに探すか?
ここが最大のポイントなります。

海外の見本市に行って探す方法

海外の見本市に行くのは、いくつかある商品発掘法の中で、最も手っ取り早い方法です。

見本市とはどういうものですか?という方もいらっしゃると思いますので説明しますと、見本市とは、文字通り新商品の「見本」が並ぶ展示会のことです。

基本的には、「健康」「インテリア」「電化製品」等、ジャンル分けされて展示会が開かれ、メーカー自慢の新商品がずらりと並んでいます。

国際見本市と称される展示会には文字通り世界中から何千ものメーカーが集まってきます。

それをあなたは一度に見ることができるのですから、きっと新しい発見があるはずです。

 

海外旅行のついでに商品を探す方法

海外のショップめぐりも新しい商品の宝庫です。
あなたの業界、業種のショップは必ずチェックするといいでしょう。
日本では売られていない商品が一点や二点くらいは必ず見つかるものです。

もしそのような商品を見つけた場合、次の2点のことを考える必要があります。

1.なぜ今まで、この商品は日本に紹介されなかったのか。

2.日本での需要はあるのだろうか。

この2つがクリアできたら早速メーカーへアプローチしてみましょう。

商品にメーカーの連絡先が書いてある場合、そこへ連絡をし詳細を詰めていく。

連絡先がない場合はお店の人にどこから仕入れているのかを聞いてみる。
意外にあっさりと教えてくれることが多いので、思い切ってさらりと聞いてみましょう。

 

海外の雑誌や通販カタログから商品を探す方法

一つは海外の雑誌から探す方法です。

雑誌はトレンドの宝庫です。
今、そこの国で何が旬なのかを知ることができます。

できるだけいろいろなジャンルの雑誌を見るといいでしょう。
旬なものは必ず何冊もの雑誌に繰り返し掲載されていることが多いからです。

そしてもう一つ見てほしいのが雑誌内の広告です。
これはある意味、雑誌の記事よりも重要な情報を伝えていることが多いのです。
売れている商品は雑誌の中で大きなスペースで広告されています。
こういった商品を発見したら即アクションを起こすべきでしょう。

そして、もう一つが通販のカタログから探す方法です。

欧米は日本と比較して通信販売が発達してますので、通販のカタログを取り寄せてみるのも有効な手段の一つです。

 

通常は、通販業者は一般消費者を対象にしていますが、中には小売業者を対象にしたプライスリスト(価格表)を用意しているところあります。

通販カタログには旬な商品が多いので、雑誌と同様に欧米でのトレンドを見るには最適です。
未来の日本でのヒット商品の宝庫でもあるので、積極的に取り寄せてみましょう。
また、現地での小売価格をチェックするという活用法もあります。

 

国内の公的機関で商品を探す方法

国内の貿易に関する公的機関は、あなたのために輸入に関する情報提供をしています。
個別に相談に応じてくれるところもあるので、おおいに活用すべきでしょう。

では、公的機関にはどのようなところがあるのでしょうか。

 

1.ジェトロ(日本貿易振興機構)

貿易振興機関としては、日本最大の規模を誇る機関です。
国内外に事務所を有して各種情報の提供を行っています。
豊富な資料を取り揃え、ビジネスパートナーを探せるデータベースを利用できるホームページは
一度見ておくことをお勧めします。

2.ミプロ(対日貿易投資交流促進協会)

製品の輸入、とくに小口輸入に関する情報提供を行っています。
専任の貿易アドバイザーによる小口輸入相談や、海外見本市買付商談ミッション、セミナーの開催をしている機関です。

3.各国の在日大使館商務部・州政府事務所

これらの期間は、自国産品の日本への輸出促進に熱心です。臆せず連絡してみましょう。きっと力になってくれるでしょう。

4.各国の政府機関・貿易機関

対日輸出に熱心な主要国は、日本に貿易機関を置いています。一度ホームページをのぞいてみてください。
あなたの探している商品に出会えるかもしれません。

これら以外に、商工会議所、地方公共団体などにも各国からの取引申し込みが寄せられていることもあるので、問合せしてみるのもいいでしょう。

いいメーカーの探し方

いいメーカーとは何でしょうか。
たとえば同じような品質・価格帯の商品を持つ複数のメーカーがあるとしましょう。
あなたは何を基準にメーカーを選ぶべきなんでしょうか。
これは次の二つの側面から重要です。

まず第一に日本へ輸出した実績がない場合

メリットとしては、独占販売権(総輸入元としての権利)をとれる可能性があります。
これは、市場を独占できるという意味では非常に強力な権利となります。
商品の知名度アップがそのままあなたの会社の売上増につながります。

ビジネスの場ではよくこんなことが起きます。

あなたが育てた商品が売れ始める。
すると、すぐに同じ商品を販売する強力なライバルが出現する。
これは輸入ビジネスに限ったことではありません。
基本的にはメーカーや輸出者はできるだけ多くの販売チャンネルを持ちたいと思っているからです。
しかし独占販売権はこういったことを防ぐことが出来ます。
そのため、あなたは安心して販売に取り組めるのです。

 

続いてデメリットです。

輸出の実績がないということは日本市場の特性を知らないと言えるでしょう。
その特性とは品質に関するきわめて厳しい基準です。

さらにデメリットとしては、商品のパッケージに関する考え方の違いがあります。
私たち日本人はきれいなパッケージ、ギフト箱包装など、外装も含めて一つの商品として考えています。
その点、海外では外装には意外に無頓着なのです。
どのように梱包・包装されるのかを事前にチェックすることが大切です。

 

第二に、日本へ輸出した実績がある場合を考えてみよう。

メリットとしては次のことが挙げられます。

前記とは逆に、日本市場の品質基準を理解しているので、くどくど説明する必要がありません。
包装などについてもすでに指導されていることが多いので取引がスムーズに流れやすいのです。

続いてデメリットです。

慣れていれば慣れている程、日本国内に取引先が多いということを意味しています。
簡単にいうと、それだけライバルが多いということなのです。
もちろん、独占販売権など彼らにとっては論外、ということになります。